歩合給制と残業代請求

歩合給制の場合、通常の意味での残業代を請求することはできませんが、かといって残業をしてもまったく給料が変わらないわけではありません。

というのは、時間外労働をした場合には割増賃金を請求できることになっており、これは歩合給制で働く人であっても適用されるからです。具体的には、総労働時間と給料からまず1時間当たりの時間給を算出します。例えば所定労働時間が月に160時間だけれども、20時間の時間外労働をしたのであればその月の総労働時間は180時間になります。

そして、計算しやすいように給料が例えば27万円とすれば、割り算をして時間給は1500円となります。時間外労働に対する割増賃金は、最低でも時間給の25%増しとされています。ここでは最低の25%として計算しますと、1500円の25%は375円です。ここで、もし歩合給制ではなく時間給制で働いている人であれば、残業代としては時給1875円が請求できることになるのですが、歩合給制の人は少し考え方が異なります。

歩合給の場合は、時間外労働であっても働いた時間に対してこの人の例で言えば1500円に相当する部分の給料は既に含まれていると考えられます。ですから、時間外労働に対して1時間あたり1875円が別途もらえるわけではなく、単に375円の割増部分だけが残業代としてももらえることになります。

この月に20時間残業をしたのですから、掛け算をして7500円が別途支給されることになり、結局この月の給料総額は27万7500円となります。

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